SPの卸通信

  1. SPの卸
  2. SPの卸通信
  3. 販促マスターによるSPグッズ豆知識
  4. デザインの塗り足しとは?塗り足しが必要な理由も一緒に徹底解説!

デザインの塗り足しとは?塗り足しが必要な理由も一緒に徹底解説!

デザインの塗り足しとは?塗り足しが必要な理由も一緒に徹底解説!

塗り?足す?もしかして、何重にも厚塗りをする事なのでは?絶対に違いますよね…。しかもオリジナルグッズのデザイン作成には欠かせない事らしく、そこで本日は販促マスターに聞いてきましたのでご紹介いたします。
あっ!挨拶を忘れておりました…。こんにちは!Sワンくんです!

オリジナルデザインで様々なアイテムを製作するためには、必ず「デザインデータ」が必要になります。
デザインデータは、基本的にはイラストレーター(.ai)形式のデータをご入稿頂くようになります。
そして、イラストレーターのデザインデータを作成していただく際には、必ず塗り足しが必要になります。

塗り足しとは?

仕上がり部分と塗り足し部分

塗り足しとは、仕上りサイズの外側の本来は見えない部分の事です。
「見えない部分なら必要ない」と思われるかもしれませんが、実はこの「塗り足し」はとても大切なのです。

手ぬぐい、テーブルクロス、のれん、のぼり、風呂敷・・・その他、SPの卸では様々な商品をオリジナルで製作しておりますが、今一例として挙げた商品は、いずれも、生地にデザインなどの色を付けた後、カットし、必要に応じで縫製などの仕立を行います。

上記、作業工程の中で必ず塗り足しが必要になります。

塗り足しが必要な理由

1、生地のカットは人の手作業や機械で行っており、この際に細心の注意を払っておりますが多少のズレが生じてしまいます。カットが多少ずれてしまっても生地の白い部分が出ないように、仕上りサイズよりも大きく印刷をして、塗り足し部分を切り落とすような作り方をします。

カットずれが起こった際の塗り足しありと塗り足しなしの違い

2、周囲を縫製する場合など、縫製部分の裏側が白くならないように塗り足しが必要になります。

縫製部分の塗り足しありと塗り足しなしの違い

その為、塗り足しを忘れてしまうと、仕上りの周囲に多少生地の白が出てしまう可能性があります。

また、そうならないように、デザイン全体を少し拡大させて頂き、白い部分が出ないように弊社で調整させて頂く場合もございますので、そういった場合は製作前にご相談のお時間を長めに頂戴する場合がございます。

塗り足しサイズについて

必要な塗り足しのサイズは、製作する商品により大きく異なります。
周囲10mmから多く塗り足しが必要な物では、周囲に40mm程の塗り足しが必要になる場合もございます。
こちらは製作ご希望の商品が決まりましたら担当の営業にご相談を頂ければと思います。

ここで更に塗り足しについて販促マスターに一問一答

Q&Aのイメージ
白地デザインや手ぬぐいフチありなど周囲が生地色の場合も塗り足しは必要になりますか?

白地デザイン・手ぬぐいフチ有りについては塗り足しの必要ありません。周囲が生地色以外の場合は塗り足しをお願いしております。

切れて欲しくないデザインはどれくらい内側に入れればいいですか?

生地の端から15mm程度内側に入れてください。こちらは商材により異なる場合がありますので別途担当の営業でご相談ください。

周囲を縁取りしたようなデザインは均一に再現可能ですか?

周囲縁取りデザインは最も難しい内容です。均一に再現は困難となり、縁の幅は必ず一定になりません。縁が太くなってしまったり、縁が細くなってしまったりがあり得ますのでご注意ください。

塗り足しの追加をSPの卸へ依頼する際、作業料は発生しますか?

ベタ塗の背景を伸ばすだけの場合や、デザイン全体を拡大して塗り足しとして使用させて頂ける場合はサービスで対応可能な場合もございます。

塗り足しのサイズは商材ごとだけではなく縫製の種類、仕立ての違いなどによっても変わってきますか?

変わります。特に片面印刷のタペストリーなど、上下の棒袋部分などで多く塗り足しを頂きたいです。

テンプレートが無い商材の場合、塗り足しと実際の仕上がりサイズはどのように指定すればいいですか?

トンボを付けて頂いたり、アートボードを仕上りサイズに合わせて、塗り足し分はアートボードからはみ出すようにつけてください。

なるほど!塗り足しって、断裁ズレが生じた際に生地色が出てしまわないようにする為に行わないといけない事だったんですね!本ブログ冒頭のSワンくんの予想と全然違っておりました・・・。
けど、今回販促マスターに聞いたおかげでしっかり覚える事が出来ました。皆様は、いかがでしたでしょうか?少しでもSPグッズ製作に役立って頂けますと嬉しい限りです。
今後とも様々な知識の情報発信がんばります!ご一読ありがとうございます。